現在コロナにより多くの社会人が在宅勤務、テレワークを余儀なくされており、急な状況の変化により不安を抱えている人または、その状況をうまく活かしている人と様々です。
そういった状況下で、現在コロナ時代の働き方、遊び方と新しいオンラインでの可能性をテーマに研究している関西大学社会学部松下ゼミと働き方改革、人の働き方を創造するなどの働き方に対して活動を行っている株式会社オカムラが共同して主催となり、参加者の皆さんがafterコロナの新しいオン、オフライン経験をどのように作っていくかを様々な人との交流、ディスカッションなどを通して考える機会にしたいと思い今回のワークショップを開催しました。
まず、開催にあたりコロナウイルスについてのアンケート(社会人・学生155人対象)の結果が紹介されました。 この結果から分かるように学生・社会人共に、通勤を支持する意見が約7割を占めています。しかし現在、人とはある程度の距離感で接しなければならない、3つの密(密閉・密集・密接)の回避、また一方で緊急事態宣言が解除されてから再び通勤を余儀なくされていることから #出勤再開うつ というワードまで飛び交うほどです。
では、 家でも会社でもない切り替えのできる身近な空間はないだろうか?? そのような空間を考えるのにヒントとしたのが “サードプレイス”です。
“サードプレイス”とは、 コミュニティにおいて、自宅や職場とは隔離された第3の場所、つまり家族でも会社の人でもない人と集まって「関わり」を作る空間のことです。
コロナによっていろんな働き方が出てきた今、一人一人に合わせた働き方が必要になってきます。
そこで求められるのは、PSPではないかと考えます。
この言葉は、サードプレイスをもとにゼミ生が自ら生み出した言葉です。また、この言葉はコロナのせいではなく、コロナによって生まれた言葉でもあります。
これらを元に、ブレイクアウトルームに分かれてワークセッションが行われました。
①自分にとって作業や仕事をする上で○○がないと集中できないものをワークセッショングループで一つ挙げ、PSPが備えるべき要素を集めていきます。
A:私はいつも勉強する時は炭酸水を飲むという習慣があるので炭酸水です!
B:仕事の時は必ず腕時計をしているので、テレワークになった時も腕時計をしてい ました!腕時計を忘れた日は落ち着かないので腕時計です!
C:私はうるさすぎても集中出来ないけど、静まり返った空間だと変に意識してしまうので少しの騒音がないとダメですね。
D:私も同じく少しの騒音がないと集中出来ないです、、
このように人それぞれ必要なもの、欠かせないものについて意見が交わされました。 これら以外にも、 整った通信環境・自分にあった机と椅子・コーヒー・締め切り・ブルーライトメガネ があげられました。
②そして、上記セッションで挙げられた各グループの要素から3つ選び、その条件を全て満たした “あったらいいな” と思う理想のPSPを作り上げていくワークに移りました。
ここでは具体的に考えられるよう、場所は大阪梅田駅周辺、利用対象は20代の若手社員と指定しました。
例) 要素:パーソナル空間、BGM、飲み物
名称:ワーキングキューブ
コンセプト:新しいパーソナルな空間であるテレキューブとカフェの融合
A:パーソナルな空間という部分では、最近テレキューブというものが作られています。見た目は電話ボックスのようなもので、中では本を読んだりパソコンを開いたりと仕事が出来る完全にパーソナルな空間になっていて、今東京や大阪の駅などに設置されていて普及されつつあるものです。
B:コーヒーなどの飲み物と、落ち着いた音楽のBGMを兼ね備えた場所はカフェが当てはまるのではないでしょうか、、?
C:では、テレキューブとカフェを融合した空間を作りましょう!入店して飲み物を買ってから店内に設置されたテレキューブで仕事をする。というものがいいと思います!
今回のワークショップを通してたくさんの理想のPSPが誕生しました。そして、自分のPSPの要素を考える、あるいは他の人のPSPの要素を聞くことによって、これからの働き方、働く場所にどのようなものを求めているのか、を考えることができました。今回提案されたPSPのお店や場所が実際に誕生したら、新しい働き方として一人一人が多様なワークプレイスを選択することがあたりまえになる日が来るかもしれませんね。
今回のワークショップでは学生と社会人の方々が参加することで、今までになかった角度からの考え方や新しい発見があったように思います。
今回のワークショップが、コロナ時代の働き方や遊び方から"これから"を考える良い機会になればと思います。
執筆:岸本和音、正路明日香、土井美佑
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