重い&固い「働き方改革」はもうおしまい!今回は「職場の問題かるた」著者である沢渡あまねさんをお招きし、かるたを使って ムリ・ムダ・おかしい!の「言える化」をし、職場の問題あるある事象を共有しながら、対策案を楽しく学びます。 2018年1月25日に開催された新年働きはじめのかるた大会、非常に盛り上がりました!
まず始めに、オフィスクルーズを行いました。2017年12月初旬に大改装したオカムラのショールームとオフィスをご覧頂きました。普段なかなか目にすることのない働く現場・オフィスを見て回り、みなさん非常に興奮されていました! 働き方改革に、環境を変えることも重要であることを、オカムラの実例を交えてお伝えさせて頂きました。
※オフィスクルーズへのお問い合わせ・ご予約はオカムラショールームまでお願い致します。
http://www.okamura.co.jp/company/showroom/
そして本日のメインイベント・職場の問題かるた大会! 講師の沢渡あまねさんに、職場の問題かるたの誕生秘話を伺いました。
いつの間にか重く固い、後ろ向きなイメージになってしまった「働き方改革」。職場で耳にすると、どよ~んと出口の見えないトンネルに立たされているような気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
そんな働き方改革にメスを入れるため、沢渡さんが示された本当の働き方改革のキーワードは、次の3つです。
・「言える化」
・「見える化」
・「だって人間だもの」
働く人の気持ちや、組織文化、現場の実態を無視して制度で縛るのではなく、問題をしっかり言える化・見える化し、人間だもの、という思いやりの気持ちを持って解決策を考える。 そのために誕生したツールが、職場の問題かるたです!
沢渡さんが日本の職場で見聞きし体験した「あるある問題」を「あ」~「ん」で始まるかるたにし、それを使ってかるた大会をすることで「あ~~これ、うちの部署そんまんまだな~」なんて言いながら、楽しく職場の問題を洗い出します。
選んだ札をチームごとに発表し、ホワイトボードに書き出していきます。 やはり被る人気の札が出てきましたね(笑) 人気があるということはいろんな職場で問題視されているということです。その札について、沢渡さんから解決策を教えて頂きます!
大企業ほどありがちな、「資料のための資料作り」。
その資料自体は何の価値も生まないのに、いつの間にか時間をかけてキレイな資料を作ることが目的化してしまう・・・ そんな無駄な資料作りの風習はやめて、会議のその場で即席にホワイトボードにどんどん記入していき、それをスマホでパチリ!それだけでも、社内報告には十分ではないでしょうか。即席で書き上げたホワイトボードで本来であれば十分伝わるはずです。スピード感もアップします。
また、働き方改革の何事にも言えることですが、「定義して測定する」というのはとても重要なルールです。
資料作りの定義=テンプレート化すること、それによってどれだけ枚数が減ったか、とりかかる時間が減ったか、など。 測定することで、それは客観的なデータとなり、説得力が増します。
例えば「ホワイトボードを使うことでこれだけ効率化出来ました!」というデータを持って上司に報告をすれば、きっと無駄な風習からの脱却に向き合ってくれるはずです!
今、日本中で会議時間を減らそう!と叫ばれています。 しかし、単純に時間を減らせばいいものではなく、ちゃんとコツが必要です。 会議は設計8割(前日まで) スキル2割(当日)です!前日までの準備・段取りが非常に重要となります。
・成果物を明確にする→その会議が終わった後、どのような成果物が出来ているかを明確にしておきます。
・事前のインプット→必要な情報は関係各位に事前にインプットをしておきます。
・進行役を決めておく→可能であれば、第三者にマネジメントを依頼しておくのが一番良いです。
そして当日は、「し」でも出てきたようにホワイトボードをフル活用します。 ホワイトボードにあらかじめメリット・デメリットといった洗い出したい項目の枠を書いておきます。 そうすることで、時間内に空いている枠があれば結論を埋めなければ、という姿勢が生まれます。
このようなコツを掴むことで、スパっと決まる会議が実現できるようになるはずです!
自分以外にも、絶対に「おかしい!」って思っている人はいるはずなのに、自分も含めて誰も「おかしい!」と言い出せない・・・これも様々な職場のあるある事象だと思います。なぜ、言える化がすすまないのでしょうか? その理由は主に4つです。
①怖くて言えない→部下は上司に本音を言えない
②わざわざ言わない
③言語化できない→もやもやおかしい・・・と思っていても言葉に出来ずに抱えている
④そもそも「おかしい」と思っていない、気づいていない
自分の会社の常識になじんでしまうと、なかなかおかしいと思っていてもそこから抜け出すのは難しいものです。 そのためにも、「外を知る」というのは非常に重要です。 外部のセミナーなど異業種交流出来る場に赴き、外の人の話を聞くと、自分のもやもやしているおかしさに「やっぱりおかしい!」と確信を持てたり、思わぬところで言語化してもらえることもあります。外に出ることで見えた景色を携えて、チームに戻ったら「おかしい!」と言い合える場を設けましょう。 自分から言い出せないときは、第三者に言わせるのが一番良い方法です。例えばこの職場の問題かるたなどツールを使って、まさに自分の会社の「おかしい!」に当てはまる札を一人ずつ選んでいく、など。
手を替え品を替え景色を変えていきましょう!
こちらも日本の職場あるあるセンテンスですね。このひと言、改善や改革を阻む思考停止フレーズでもあります。
一体何の付加価値をもって特殊なのか?単に今までのやり方を変えたくないだけであったり、面倒くさくて見直していないだけであったり、特殊だと思い込んでいるだけではないでしょうか。
「お」の札でも出てきましたが、外を知るのはここでも重要です。 他社事例、他業界の取り組み、最新のテクノロジーなどを知ることで、自分たちのやり方が別に特殊でもなんでもないことに気づけます。
自分の会社のミッションは??目指す姿は?? そういった会社の理念に照らしても、そのやり方は付加価値のあるやり方でしょうか??
改善推進者(勇者)が真摯に向き合い、明るい未来を切り開いていきましょう!
写真1.参加者の方から、自社でうまくいった取り組みについて教えてもらいました。
写真2.職場の問題あるある事象をロールプレイングでわかりやすく。
写真3.皆さんとても真剣にメモを取られていました。
REPORT
2021年2月22日に開催した、「晋也と一也のIX道場 vol.02」のイベントレポートをmatsu-lab(関西大学社会学部・松下ゼミ)のメンバーが作成してくれました。
独自の視点でトークショーの内容がより深掘りされた内容になっており、イベント参加不参加に関わらずおもしろい内容となっております。ぜひお読みください!
詳細を読む
REPORT
2021年1月27日に開催した、「晋也と一也のIX道場 vol.01」のイベントレポートをmatsu-lab(関西大学社会学部・松下ゼミ)のメンバーが作成してくれました。
2人のメンバーによる、それぞれ違った視点でのレポートをお読み頂けます。トークショーの内容がより深掘りされた内容になっており、イベント参加不参加に関わらずおもしろい内容となっております。ぜひお読みください!
詳細を読む
REPORT
2020年10月19日~2020年12月21日 全9回開催した、「秋だ!学びだ!多様な生き方・働き方を学ぼう 大阪大学『現代キャリアデザイン論II』」のイベントレポートをmatsu-lab(関西大学社会学部・松下ゼミ)のメンバーが作成してくれました。それぞれ違った視点からのレポートは、イベント参加不参加に関わらずおもしろい内容となっております。ぜひお読みください!
詳細を読む
「これからのはたらく」を知りたい方、考えたい方、つくりたい方、相談したい方、見学したい方、仲間が欲しい方・・・
もし少しでも「ピン」ときたら、お気軽にbeeにおたずねください。